毎月しっかり貯金しているのに、どうして貯金額が増えないの?

毎月しっかり貯金しているのに、どうして貯金額が増えないの?
そんな悩みを抱えている人は多いはず
実は、貯金額には「壁」と呼ばれるものが存在しています
この記事では、貯金額の壁とは何か、どうして起こるのか、そして克服するための解決策をご紹介します
貯金で悩んでいる方は必見です!
自己紹介

『100万円の壁』
「100万円の壁」とは何か
多くの方にとって、まず初めに目指すのが「100万円の壁」です
おそらく大勢の方にとって最初にして「最大」の壁になるでしょう
この壁の正体は「100万円を持つことの安心感を知らないので、生活習慣を変える努力が苦痛に感じる」ことです
この壁にぶち当たる人は100万円という資金を持ったことがないか、持ったことがあっても車や住宅などへの使い道が確定している100万円でしょう
使う予定のない純粋な貯蓄として100万円貯めたことがある人は、100万円を貯める習慣が身についているのでもう一度100万円を貯めろと言われても、1、2年で貯められます
ですが、純粋な貯蓄として100万円を持ったことがない人は生活習慣から変えていかないと難しいですし、何より「100万円を持つことで得られる安心感」を実感したことがないので、貯蓄のモチベーションも続かないのです
逆に100万円を持つことで得られる安心感を一度実感すると、貯金額100万円以下での生活に相当の不安を覚えるので、ちょっとやそっとじゃ貯金額100万円以下の生活には戻れなくなります
「100万円の壁」を乗り越える対策
1.支出を見直す
自分の支出を見直して節約できるところを見つけましょう
毎日のコーヒーや外食、通信費や利用していないサブスクの代金など、小さな支出も積み重ねると大きな負担になります
2.先取り貯金の仕組みを作る
毎月の給与が入ったら、月々の費用を支出する前に一定額を別の銀行口座や定期積立などに入金しましょう
理想は銀行口座の設定で毎月自動的かつ強制的に貯蓄する仕組みを作るといいのですが、自動化にこだわりすぎる必要はありません
大切なのは、貯蓄を使いたい衝動に駆られたときに資金を口座間で移動しなければならない状況を作ることです
このひと手間によって、衝動的に使いたくなった時に冷静になる時間が生まれます
3.証券口座を開設する
すぐに必要になる訳ではありませんが、証券口座はすぐに開設しましょう
現代の資産形成に証券口座は必要不可欠です
後々必要になることはもちろん、投資の世界を見学しておくのは大切なことです
また証券口座を持って覗いているだけでも、普段は目に入らない経済ニュースや情報に触れる機会も増加します
「100万円の壁」に挑戦中の皆さまへ
貯金額100万円以下の状態は、言わば「自身の生活を守る」段階です
この段階でのリスク資産への投資は、失敗すれば自身の生活すら危うくなるリスクがあるので、自身の生活を守ることに専念して下さい
投資などは「100万円の壁」を乗り越えた後、「300万円の壁」に挑戦する時からで十分です
『300万円の壁』
「300万円の壁」とは何か
これは貯蓄や投資界隈でもあまり聞かない壁ですけど、ここをクリアするのが個人的に物凄く大変だったので紹介しておきます
この壁の正体はズバリ「100万円以上あるし、少しくらいなら使ってもいいかな?」という甘えです
特に200万円程持っている時の「100万円くらい使っても構わないだろう……」という悪魔の囁きが強烈でした
人によっては車を買い替える頭金に使ったり、旅行やキャバクラに使ってしまいたくなる人も多いでしょう
りきおの場合は言わずもがな、スロットでした……若かったとはいえ、本当に爛れた生活をしていました
「300万円の壁」を乗り越える対策
1.固定費を見直す
「100万円の壁」の時に見直した支出に追加して、固定費を見直しましょう。特に住宅費と保険料です
100万円の纏まった資金があればより家賃の安い物件への引っ越しも検討できますし、今入っている保険の補償内容なら100万円の資金でカバー出来るのではないか?
もしくは掛け捨てや国民共済などと100万円の資金でカバー出来るのではないか、検討してみましょう
2.積立NISAを活用する
貯金だけでは今までと資産の増加スピードが変わらないので投資、特に積立NISAでインデックス投資を始めましょう
100万円の資金は銀行口座にそのまま残し、100万円を超えた分を積立していきます
最初はほとんど資産が増減しませんが、小さな金額から資産の増加に慣れておかないと金額が大きくなった時に平静を保てません
3.副業やアルバイトを始める
投資と並行して副業やアルバイトにも挑戦しましょう
100万円を貯められたあなたなら「やれば出来る!」ということを証明済みなので、自分に合う内容さえ見つけられれば出来ないはずがありません!失敗しても挫折しても構いません、家に帰れば100万円の預金残高があなたを待っているのですから、どんどん挑戦してみましょう!
「300万円の壁」に挑戦中の皆さまへ
貯金100万円以上、300万円未満は「自身の生活を守る」段階を卒業して、「貯金を資産に変化させる」段階です
貯金や資産を増やすことを意識するのはまだ早いです
この段階では貯金ではない「資産」を持つことに自分自身が慣れる必要があります
資産を増加させるための準備運動みたいなものですね
ここをしっかりしておかないと、後々大きなケガをしてしまうことになるので、しっかりじっくり準備運動をしておきましょう!
『500万円の壁』
「500万円の壁」とは何か
100万円から「500万円の壁」を意識してしまうと、その差が「5倍」もあるので、人によってはこの壁が一番分厚く感じるかもしれません
この壁の正体はこの「5倍という壁の分厚さ」です
確かに「100万円の壁」を乗り越えたまま同じように生活するだけでは単純に5倍の時間が掛かるので一番分厚いとも言えるでしょう
ただし100万円や300万円を持っていない時と、持っている時では取れる選択肢の数が段違いです
100万円を持っているという状況を踏まえた上で、持っている選択肢を正確に把握し、正しい選択をすれば時間は5倍も掛かりません
更に「300万円の壁」を意識することによって「500万円の壁」は更に薄くなります
「500万円の壁」を乗り越える対策
1.貯蓄率を意識する
これまでは一定額を先取り貯金してきたわけですが、ここからは「一定率」を先取り貯金します
最低でも手取りの10%、理想は25%を先取り貯金します
手取り20万円の方なら2万円~5万円ですね
給与に増減があった場合も、一定の貯蓄率を保つように努力してください
2.自分に合うアセットアロケーションを見つける
アセットアロケーションとは『資産分散』のことです
この記事の通りに投資を続けていると現金と投資信託の割合は1:2になっていると思います
このまま続けていくと500万円の時点で1:4、1000万円の時点で1:9の割合になってしまうので、人によってはリスクの取りすぎになってしまうかもしれません
りきおの安全資産は常に10%以下なので、それでも大丈夫な人はいいですけど、今一度自分のリスク許容度を考え直してみましょう
3.自分に合う投資スタイルを見つける
100万円から積立NISAを始めた人は現在200万円ほどの投資信託を保有していると思います
インデックス投資の積立が自分に合っている方はそのまま続けていけばいいのですが、中にはこのスタイルが合わない方もいるかもしれません
合わないと感じる方は現在の積立をそのままに、余剰資金で高配当株投資や株主優待投資に挑戦してみてもいいでしょう
その際は必ず、保有中の投資信託と月々の積立設定は今のままにして、余剰資金で挑戦してください
「500万円の壁」に挑戦中の皆さまへ
300万円以上、500万円未満のこの段階は「準備運動を終えて本格的に資産運用に取り組んでいく」段階です
資産運用に正解はありません
一般的には合理的で効率的とされている方法が自分にあっているとは限りませんし、不合理でリスクの大きい投資手法が自分にマッチしている可能性もあります
ですので50万円前後で気になる投資に挑戦してみて下さい
そして、2,30万円ほど損をして下さい
損失を出すと資産形成の遠回りに思えるかもしれませんが、3000万円や5000万円貯まってからリスクの高い投資に挑戦してしまっては致命傷になりかねません
もちろん無理に挑戦する必要はありませんが、いろいろ気になる人はこの段階で挑戦して下さい
挑戦した結果、自分に合うと思えばリスク資産の一部として続けていけばいいですし、自分に合わなければインデックスの積立投資に戻ってきてください
『1000万円の壁』
「1000万円の壁」とは何か
多くの方にとって1000万円は生まれて以来、持ったことのない桁数の数字となるでしょう
この壁の正体はこの「8桁の資産を持っている自分が想像出来ない」ことです
つまり7桁の500万円は貯められたけど、このまま進み続けていても1000万円持っている自分が想像出来ず不安になることです
不安になるだけならまだしも、その不安から逃れるために500万円で満足だと自分に言い聞かせて資産形成自体をやめてしまう人もいます
桁が変わるというのは、それだけのインパクトがあるのです
「1000万円の壁」を乗り越える対策
1.具体的な期間をシミュレーションする
「8桁の資産を持っている自分が想像できない」という人は今のままのやり方で8桁の資産を作るまでの期間をシミュレーションしてみましょう
8桁の数字は認識できなくても、そこまで到達する年数なら認識しやすいです
シミュレーション結果が想像出来なくても構いません、信じられなくても構いません
とにかく色々条件を変えてシミュレーションしてみましょう
2.今までと同じことを愚直に続ける
この段階で特別なことはなにもしなくていいです
むしろ何も新しいことはしない方がいいです
今までと同じことを続けて下さい
あなたには500万円を貯めた実績がしっかりあるので、同じことを続けましょう
「1000万円の壁」に挑戦中の皆さまへ
500万円以上、1000万円未満のこの段階では自分に合う投資スタイルも見つかり、「資産形成の安定期」といえるでしょう
安定期だからこそ資産形成のスピードに満足出来なかったり、変化しない景色に不安を覚えたりします
はっきり言ってこの段階は詐欺師やぼったくり商品の営業マンにとって最高のカモです
外に目を向けるのではなく、しっかりと自分と向き合って下さい
もしくは逆に全く見ないようにして下さい
投資の成績が最もよかった人は「死んでいる人」、「投資したことを忘れている人」だというデータもあります
節約や月々の積立はそのままに全く投資のことを見ない、考えないというのもひとつの手です
『3000万円の壁』
「3000万円の壁」とは何か
ここがひとつの終着点、界隈では3000万円以上の金融資産を持つ層が「アッパーマス層」と呼ばれるラインです
この壁の正体は「増やすフェーズから守るフェーズに入ることによる方針とマインドの変化」です
1000万円までは大げさな話、最低限の生活防衛費を除き全力で資産を増やすマインドで投資してきても大きな問題はありませんでした
ですが1000万円を持っていると5%減らしただけで月収以上の損害ですし、詐欺師やぼったくり投資を売る営業マンにも狙われるでしょう
この段階では「守り」を意識する必要性が格段に増します
特に今まで全力で、最高効率で、最大元合理的に資産形成してきた人にとっては特に、一見効率が悪く、非合理ともとれるような「守り」に舵を切る必要があります
「3000万円の壁」を乗り越える対策
1.リスク資産の中身を検討する
現在保有しているリスク資産は積立NISAのインデックスでしょうが、これら投資信託の中身はほぼ全て株式です
株式とはリスク資産の中でも値動きが大きく、暴落なども定期的に起こっています
それでも自分のリスク許容度に合っている人は問題ありませんが、ゴールドや債券など守りの資産も検討してみるのもいいでしょう
2.副業に力を入れる
この資産規模に達している人のほとんどが、毎日の価格変動が自分の月収並みになっていることと思います
ここまでくると毎月の自分の入金が資産全体に及ぼす影響も小さくなりますし、本業の努力で入金力を上げるのも微々たる影響でしかないでしょう
それであれば、いっそ副業に全力で取り組むのもひとつの手です
成功するかどうかは未知数ですが、成功出来れば資産形成の爆発的なスピードアップが期待できるでしょう
「3000万円の壁」に挑戦中の皆さまへ
1000万円以上、3000万円未満のこの段階ではこれまで資産形成のアクセルを踏み込んできたのでブレーキを意識する段階です
このままアクセルばかり踏んでいてはいつか大事故になりかねません
この段階では日々の価格変動から、暴落時のダメージまで相当なものになります
増やすことより、減らさないことを意識した方が結果的に資産形成のスピードも上がるでしょう
まとめ
「100万円の壁」とは:100万円を持つ安心感を知らず、生活習慣を変える労力が釣り合わないと感じること
解決策 1.支出を見直す
2.先取り貯金をする
3.証券口座を開設する
「300万円の壁」とは:まとまったお金があるとつい使ってしまいたくなる誘惑
解決策 1.固定費を見直す
2.積立NISAを活用する
3.副業やアルバイトを始める
「500万円の壁」とは:100万円の「5倍」という壁の分厚さ
解決策 1.貯蓄率を意識する
2.自分に合うアセットアロケーションを見つける
3.自分に合う投資スタイルを見つける
「1000万円の壁」とは:8桁の資産を持っている自分が想像出来ないこと
解決策 1.1000万円まで到達する具体的な期間をシミュレーションする
2.今までと同じことを愚直に続ける
「3000万円の壁」とは:増やすフェーズから守るフェーズへ入ることによる方針とマインドの変化
解決策 1.リスク資産の中身を検討する
2.副業に力を入れる
貯金額の壁に悩まされている方は多くいます
また現在資産を築いている人の多くも過去に貯金額の壁にぶつかり、悩みながらそれを乗り越えてきた過去があります
100万円、300万円、500万円と、目標額が高くなるにつれて壁を感じることがありますが、その原因は節約や先取り貯金、投資などの収益を生み出す手段や自分が現在持っている選択肢を知らないということが少なくありません
まずは証券会社の口座を開設して、経済ニュースや資産形成の情報に触れてみることから始めてみてはいかがでしょうか

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