現地時間4/17、アメリカのAppleは「Apple Card」の利用者向けの普通預金口座サービスをアメリカ市民を対象に提供を開始しました
こちらのニュース記事によると、普通預金口座の年利は4.15%
アメリカ平均の10倍以上の高利率となるそうです

アメリカが羨ましい……やっぱり日本ってオワコンなのかも

よし、さっそくApple Cardを申し込もう!
こう思われている方も少なくないでしょう
ですが2023/4現在、Apple Cardはアメリカ国外では提供されていませんし、普通預金口座を作るためにも、ソーシャルセキュリティーナンバーや住んでいる住所を証明できる書類が必要になります
ですが、日本に住んでいてもアメリカ並みの高金利を受け取る方法があります
それが外貨建てMMFです
今回は外貨建てMMFの魅力や基本的な仕組み、手軽に始める方法など初心者でも分かりやすく解説します
1.外貨建てMMFとは何か?
・MMFの定義とは
・外貨建てMMFの特徴とは
2.外貨建てMMFの運用方法
・SBI証券で買付できる外貨建てMMF
・MMFの購入方法と手数料
・MMFの運用方法と注意点
3.外貨建てMMFのリスクと注意点
・為替リスク
・信用リスク
・市場リスク
4.まとめ
・外貨建てMMFのメリットとデメリット
・今後の投資に活かせるポイント
1.外貨建てMMFとは何か?
・外貨建てMMFの定義
MMF(Money Market Fund)は、短期間における資金運用を目的として設定された投資信託です
MMFは、低リスクでありながら、普通預金よりも高い利回りを実現することが期待されています
MMFは、大量の投資家から集めた資金を、短期債券や商業用紙、CD(Certificate of Deposit)、国債などの安定した資産に投資しています
また、MMFは流動性が高く、いつでも手軽に資金を引き出すことができるため、短期的な資金運用に適しています。
MMFは、通常の株式投資信託とは異なり、株式市場の価格変動に左右されず、ほとんどの場合、元本割れのリスクが非常に低いとされています
そのため、MMFは安定した運用を求める投資家に向いており、初心者でも手軽に始めることができます。
・外貨建てMMFの特徴
・外貨建てで運用されている
外貨建てMMFは、円ではなく外貨建てで運用されているため、為替変動によって利益や損失が発生することがあります
ただし、通貨リスクを考慮して、複数の外貨に分散投資している場合もあります
・低リスクである
MMFは、低リスクの運用を目指しており、主に国債や商業用紙などの短期金融資産に投資しています
そのため、一般的には元本割れのリスクが非常に少なく、比較的安定した運用が期待できます
・運用資金が自由に出し入れできる
MMFは、運用資金が自由に出し入れできるため、短期的な資金運用に適しています
出金手続きも簡単で、通常は当日中に出金が可能です
2.外貨建てMMFの運用方法
・SBI証券で買付出来るMMF
初心者におすすめNO.1のSBI証券で、2023/4/20現在買付出来る外貨建てMMFと金利は以下の通りです

こちらには上記の「Apple Card」の普通預金口座サービスを提供するゴールドマン・サックス社の外貨建てMMFもありますね
しかも2023/4/19現在、Apple Cardの普通預金口座サービスの金利4.15%より高い金利となっています
・MMFの購入方法と手数料
【STEP1】SBI証券にログインする
ご自身のアカウントにログインしてください
アカウントを持っていない場合は、新規登録を行ってください
また、証券口座をお持ちの方であっても、「外国株式取引口座」の開設も必要となります
ログイン後の画面右から開設して下さい
【STEP2】外貨建てMMFを選ぶ
上部メニューの「投信」をクリックします

上部メニューの下に出てきた「外貨建MMF」をクリックします

取り扱い商品の中から好きな商品を選びます
基本的には米ドルの中で1番利回りの高い商品を選びます
【STEP3】購入する
選んだ商品をすぐに購入するには「買付」をクリックします
選んだ商品を毎月1回、定額で積立購入するには「積立」をクリックします
すぐに購入する「買付」では日本円で購入することも、米ドルが証券口座内にあれば米ドルで購入することも出来ます
対して毎月一定額で購入する「積立」では日本円でのみ購入することが出来ます
「買付」、「積立」ともに外貨建てMMFの購入、売却の際に手数料はかかりません
ただし円をドルに両替する時、ドルを円に両替する時に発生する為替取引において手数料(為替スプレッド)がかかります
【STEP4】管理する
購入した外貨建てMMFは上部メニューの「外国株式・海外ETF」にある「口座サマリー」から確認することが出来ます
金利(投資信託なので分配金です)は毎日の実績分配として、毎月末に再投資されます
つまり$100のMMFを購入して1か月分の分配金が$0.2だった場合、翌月には$100.2のMMFを持っていることになります
そして翌月は$100.2のMMFに対して分配金を受け取れます
3.外貨建てMMFのリスクと注意点
【為替リスク】
外貨建てMMFは、外国通貨で運用されています
そのため、日本円との為替レートが変動することで投資額や利回りが変わるリスクがあります
為替変動が大きい場合、投資元本を上回る損失が発生する可能性があるため、リスクとして認識する必要があります
【信用リスク】
外貨建てMMFは、金融機関や国債などの債券を中心に投資されています
そのため、投資先の発行体が債務不履行や倒産などのリスクを抱えている場合、投資元本や利回りの損失が発生する可能性があります
投資先の信用力をしっかりと調べ、リスクを把握することが重要です
【市場リスク】
外貨建てMMFは、株式市場や債券市場などの金融市場で取引されている投資商品です
そのため、市場全体の動きや景気変動などによって価格が変動するリスクがあります
4.まとめ
・外貨建てMMFのメリットとデメリット
【メリット】
・現在高金利の外国の金利を日本でも受け取れる
・低リスクの商品に投資しているため、元本割れのリスクが低い
・資金が自由に出し入れ出来る
【デメリット】
・為替取引にコストがかかる
・為替、信用、市場リスクがある
・信託報酬、その他手数料がETFやインデックスファンドなどと比べて高い
・今後の投資に活かせるポイント
さて、外貨建てMMFの解説はいかがだったでしょうか?
アメリカの高金利が羨ましい、日本の低金利が悲しいと感じている方
そろそろアメリカの株式投資へ挑戦してみよう!と思っておられる方にとっても最初の一歩としてはリスクも小さい魅力的な商品だと思います
また0.01ドル単位で運用できるため、すでにドルで配当金や分配金を受け取っている方についても
効率的な資産運用に利用できると考えられます
既に海外へ投資されている投資中級者から、投資の第一歩を踏み出そうと考えている投資初心者の方まで
外貨建てMMF、一度検討されてみてはいかがでしょうか?
注意!
当記事は投資を推奨するものではありません
各種のリスクとコストを十分に理解されたのち、ご自身の投資判断で投資をして下さい
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